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Clash用語・プロトコル集

ガイドを読んでいて専門用語で行き詰まることはありませんか?このページでは、Clashのエコシステムで初心者が特に混乱しやすい用語とプロトコルをまとめて比較・解説しています。

🕒 Ctrl+Fでキーワード検索するのがおすすめです 🔄 最終更新:2026年7月

基本用語

Clashコア

実際にプロキシとルールマッチングを実行するバックグラウンドプログラムで、GUIは持ちません。歴史的にはClash(原作者のプロジェクト、現在は更新停止)、Clash.Meta(コミュニティによる強化フォーク)、mihomo(Clash.Metaが改名して継続しているプロジェクト)という段階を経ており、機能的には順に発展しています。

GUIクライアント

コアの外側を覆うグラフィカルなソフトウェアで、Clash Verge、ClashX、Stashなどが該当します。購読、ノード、ルールの視覚的な管理を担当し、それ自体はネットワーク通信を処理しません。

購読リンク

プロキシサービス提供者が生成する1つのURLで、クライアントが定期的にこのリンクにアクセスして最新のノードリストと設定を取得します。「クラウド設定ファイル」のようなもので、毎回手動で更新する必要がありません。

ルールベース振り分け

あらかじめ定義された条件(ドメイン、IP、ポートなど)に基づいて、各接続を直接接続にするかプロキシを通すか、どのプロキシノードを使うかを判断する仕組みです。これがClashと「一括型VPN」との最大の違いです。

ダッシュボード(コントロールパネル)

external-controllerインターフェースを通じてコアに接続するWebインターフェースで、接続リスト、通信量グラフ、遅延テスト結果をリアルタイムで確認できます。多くのGUIクライアントにはすでにこのパネルが組み込まれています。

海外サイト閲覧・アクセス制限回避

「ネットワークプロキシツールを使って制限のあるリソースにアクセスする」ことの一般的な呼び方で、複数の表現がほぼ同じ意味で使われます。Clashはこうしたツールの中でもルールベース振り分けクライアントに分類され、通信を区別せずすべて転送する「一括型VPN」とは異なるアプローチです。

プロキシプロトコル比較

Clashは複数のプロキシプロトコルに対応していますが、これらは「ノードとクライアント間の通信方式」が異なるだけです。違いを理解しておくと、購読を選んだり自分でノードを構築したりする際の判断材料になります。

Shadowsocks (SS)

  • 最も早くから普及した軽量な暗号化プロキシプロトコル
  • 実装がシンプルで高速、ほぼすべてのクライアントが対応
  • 通信の特徴が比較的識別されやすく、ブロック耐性は標準的

VMess

  • V2Rayプロジェクトが提案したプロトコルで、SSに身元検証とより柔軟なトランスポート層のカプセル化を追加
  • WebSocketやgRPCなどの転送方式に対応し、通常のWeb通信に見せかけることが可能
  • 設定項目が多く、プロキシプロバイダー・購読のエコシステムで広く利用されている

VLESS

  • V2Rayチームが後に発表した軽量プロトコルで、VMessの冗長な暗号化層を取り除いたもの
  • 通常TLS/XTLS転送と組み合わせて使用、VMessより性能が高い
  • クライアントとサーバーのバージョンに比較的新しいものが求められる

Trojan

  • プロキシ通信を標準的なHTTPS通信に偽装し、本物のサイトとの見分けがつきにくい
  • 本物のドメイン証明書に依存するため、SSよりやや導入のハードルが高い
  • ブロック耐性が高く、現在比較的主流な選択肢のひとつ

Hysteria

  • UDP/QUICをベースにした次世代プロトコルで、不安定なネットワークでの速度が際立つ
  • 高遅延・高パケットロスのネットワーク(長距離の国際回線など)で特に効果を発揮
  • エコシステムが比較的新しく、すべてのクライアント・プロバイダーが対応しているわけではない

SOCKS5 / HTTP

  • 最も基本的な汎用プロキシプロトコルで、暗号化機能は内蔵していない
  • ローカルソフト間の転送や、他の暗号化トンネルと組み合わせて使われることが多い
  • そのままインターネットに公開するとリスクが高く、単体でアクセス制限回避用のプロトコルとして使うことは推奨されない
💡

プロトコルそのものに絶対的な「最良」はなく、選択は通常あなたの購読プロバイダーが何を提供しているか、また利用中のネットワーク環境がどの通信の特徴に敏感かによって決まります。日常使用では、プロトコルの種類よりも安定性や回線品質のほうが体験に大きく影響することが多いです。

ネットワークとDNSの用語

GeoIP

IPアドレス範囲を国・地域にマッピングするデータベースです。Clashはこれを使ってGEOIP,CN,DIRECTのようなルールを実現し、あるIPがおおよそどの地域に属するかを判定します。

Fake-IP

DNS処理の戦略の1つで、ドメインに仮想IPを割り当て、実際の解決は接続確立時まで遅延させます。互換性が高く、TUNモードでよく使われるデフォルト設定です。詳細は応用設定をご覧ください。

DNS改ざん / DNSリーク

改ざんとは、プロバイダーやネットワーク機器が誤った解決結果を返し、アクセスがハイジャックまたはブロックされることを指します。リークとは、本来プロキシを経由すべきドメイン解決リクエストが、そのままローカルネットワークのDNSサーバーに露出してしまうことを指します。どちらもプロキシツールがDNSを特別に処理する必要がある理由です。

TUN / TAP

OSが提供する仮想ネットワークデバイスです。TUNはネットワーク層(IPパケットを転送)、TAPはデータリンク層(イーサネットフレームを転送)で動作します。ClashのTUNモードはTUNデバイスを使用します。詳細は応用設定をご覧ください。

クライアント関連の用語

システムプロキシ

OSのプロキシ設定を変更し、その設定を読み取れるアプリの通信をClashが待ち受けるポートに転送させる方式です。設定は簡単ですが、すべてのプログラムをカバーできるわけではありません。

Rule Provider(ルールセット)

リモートURLから取得し自動更新される一群のルールで、何百・何千ものドメイン/IPルールを手書きし維持する手間を省けます。詳細は応用設定をご覧ください。

Proxy Provider(ノード集合)

Rule Providerと似ていますが、取得するのは一群のプロキシノードです。1つの購読内のノードを特定のプロキシグループにまとめて一括管理する際によく使われます。